今回は経理という職種に焦点をあてて、どのような仕事をしているのかどんな良いところや悪いところがあるのかを説明していきたいと思います。
これから転職するんだけど、経理の仕事に就いてみたいな~。と考えている人は是非ご一読ください。
目次
経理業務のメリット①:数字に強くなって、会社の良し悪しが判断できるようになる
経理業務は主に以下の2種類に大別されます
1.会社の決算数値を集計、管理する仕事
2.請求書の作成、送付、伝票処理等を行う仕事
大きな会社になると、一人で処理、管理できる量ではなくなりますので、これらの業務の中でもさらに細かく分けられて部署がいくつもある会社もたくさんありますが、経理と名の付く部署であればどちらかに関する業務をすることになると思います。
どちらの業務になっても、基本は一緒です。知識としては「簿記」に関する知識が最低限必要になってきます。
BS、PL、CFがどーのこーの、勘定科目がなんじゃかんじゃ、粗利益が、営業利益が、経常利益がなんちゃら・・・・
と、私が経理の業務に就いた時はそりゃもうチンプンカンプンでした!
最初はとりあえず集計の方法や伝票処理のやり方だけ教えてもらって、意味も良く分からずとりあえずやってる!というのが仕事をし始めた時の気持ちでしたね。
だって何やってるかわかんないんですもん!
なんとか周りに追いつこうと最初必死に簿記を勉強していたのですが、簿記で勉強する内容は一般的な会社について書かれているため、会社の業態によっては結構簿記で勉強する内容がそのまま当てはまらないこともあるんですよ。
実務経験がないとこんなもんです。
いくらすごい資格や知識があっても実務経験がないと役に立ちません。
今から経理業務不安だなーと感じている方は、会計知識があろうとなかろうと実務になるとスタートラインはみんな一緒なのでご安心を。
「公認会計士」とかすごい肩書があっても、あれっ?この人全然分かってない?みたいな時も良くありますしね。
ということで、私は結局仕事をしながら「なぜこの仕事をしているのか」「自分が行った仕事がどのようなことに活かされるのか」について覚えていった後で簿記の本を読みなおしました。
そうすると、内容がすごく良く分かる。
「あぁ、自分が行っていた業務はこんな意味があったんだー」
と理解できるんです。
なので、経理業務の知識が本当に必要になるのは、ある程度実務を覚えた頃に会計知識を付けるとどんどんできる事も増えますし、数字を見ていろんな分析もできるようになります。
経理の担当が入力した伝票や集計した数字はまとまって、決算書や財務諸表と言われる会社の結果が見ることができる計算書ができるんですね。
経理業務をしているとこの決算書・財務諸表を見ながら会社の成績が良かったのか、悪かったのか、その理由は?と中身の分析までできるようになるんです。
数字の分析をできるようになると、管理職になるための必須スキルの一つが身に付いたことになります。
偉くなればなる程、この会社の数字を見ながら良し悪しを判断して、将来会社をどのような方向に導いていくのか考えなければなりません。
この偉くなるために最低限必要なスキルを身に付けることできるのが経理の業務なんです。
さらに財務諸表を分析できるスキルは他の会社へ転職する際にも有利に働きます。
あなたがこれから転職しよう!という時、転職先の候補にする会社は将来性がある会社に絞りたいですよね?
実はこの会社の成績を表す財務諸表・決算書は上場している会社は必ずホームページに公開しています。
会社のホームページに行けば、会社が儲かっているかどうか分かるんです!
近年急に利益が出始めた会社なんかはボーナスも良かったり、大きなベースアップもあるはずなので転職するのに結構よい判断基準になります。











経理業務のメリット②:エクセルに強くなる
エクセルもどこの会社に行っても必要となるスキルです。
表の作成や数字の集計が早いと非常に重宝されます。
さらにマクロが組めたりすれば省人化にもなります。
経理部に従事していると仕事柄、数字に関する膨大なデータを扱わなければならないため、数字を集計するためのスキルが自然と身に付きます。
時には何十万行とあるデータを集計しなければならないので、ちまちま手入力、手計算なんかしてると、いつまで経っても仕事が終わらないんです。
この膨大なデータを一瞬で処理できるようなプログラムを組めるようになってきます。
エクセル技術は未だにアナログで仕事をしている会社で特に役立ちます。
パソコンを使わずに紙ベースで仕事をしている会社も結構よく聞きますしね。
そんな会社に入社した時に、エクセルを使って省人化を提案すればすごく評価されることでしょう。
エクセルの知識があるのとないのでは10倍以上業務効率に差が出ることもあるんです。
決して大げさではなく本当にエクセルスキル次第で何人分もの仕事をこなせることもあります。
もしあなたが作ったエクセルで10人分の仕事を減らせることができたら・・・あなたの給料10倍!とまではいきませんが、給料2倍になるくらいの評価をしてもらえる可能性は十分あり得ます。
経理業務のデメリット①:机上の空論の知識しか身に付かない
経理業務はパソコンを前にしてほぼ一日中数字と睨めっこしている日々が続きます。
営業現場やら工場現場やら自分の身体を動かして稼ぐ仕事の経験はできません。
経理部が扱う数字は現場で発生したものがほとんどなので、工場で例えると、機械設備の大きなメンテナンス実施で1,000万の修繕費等の経費の処理をしたりするのですが、ずっと経理にいると現場の中の様子が頭に浮かんでこないんですよね。
この1,000万が本当に必要な経費なのか、工場の管理の方法次第ではもう少し減らす余地があった経費なのかなんて全く判断がつきません。
もし工場現場経験があった後に経理業務についている方であれば経費を処理する度に現場の様子が頭に浮かんできます。
「あぁ、これは絶対必要な経費だなー」
とか
「この修理はまだしなくてもよかったんじゃないか?」
とか
経費処理する数字一つに対しても自分の考えを持てるようになるのです。
経理業務しか経験していないと、数字上で会社業績の良し悪しは分かってもざっくりとしか言えないんですね。だって机上の空論でしか物を語れませんから。
これに対して、現場経験が長かった人が経理の職に就いた場合、業績の良し悪しから、細かくどこが要因かを洗い出し、本当は必要ではなかっただろう経費やさらに削減余地がある経費を見つけ出して現場に指摘することができたりするのです。
経理職しか経験がない場合は強く現場に対して発言できないことはあるのですが、現場も経理も経験している人は非常に発言力、説得力があります。まさに最強ですね!
経理業務のデメリット②:段取りが悪いと帰れない
経理の業務は段取りが命です。毎月締め処理という、
この日までに伝票入力完了しなさい。
という期日も決まっています。
工場みたいに毎日必要な製品の製造を完了すれば帰れる、というわけでなく、
毎月の期日(締め日)までに業務を一通り終えることが必要です。
計画的に日々仕事をしている人はいつも残業なく帰れます。
しかし、まだまだ期日は先だから~、と仕事を後回しにするような方は期日直前にまとめて仕事を処理するため、最後に夜遅くまで残業することとなります。
段取りが悪いと徹夜しなきゃいけないことまでありますね。
学生の頃、夏休みの宿題は最後の日で全部片づけました~、というタイプはちょつとまずいかもしれませんね。
経理業務のメリット、デメリットまとめ
メリット
・会社で出世するために最低限必要な決算書、財務諸表を読む力が身に付く
・どんな会社でも業務効率化のツールとして必須であるエクセルスキルが向上する
デメリット
・現場経験がない場合は机上の空論でモノを言わなければならなくなる
・段取りが悪い人だと残業時間が増える可能性がある
どうでしょうか?
メリットとデメリットをまとめてみましたが、メリット大きいですよね。
現場経験して経理業務も経験してる人は会社の中でかなり重宝される立場になり得ると思いますよ。そういう人は大体出世しますね。
ちなみ、経理の専門家は転職先が非常に多く、給料も高い場合が多いです。
どこの会社でも必要な人材ですし、経理業務を熟知している人がいないから求人広告を出している場合が多いので給料も高く設定している場合が多いからです。
もしあなたが現場経験しかなくて、経理なんてできないだろうな~って思っている方は、
現場→経理の職を通じて周囲の人があまり持っていないスキルを習得できるチャンスなのでチャレンジしてみるのもありかと思います!
まずは転職サイトに登録してどんな求人が出ているかを確認してみましょう。
経理業務の求人数は結構多いと思いますよ。
自分に合った業務を探しながら経理業務が合っているか、チャレンジしてみたいか考えてみませんか。
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