あなたは今の仕事がつらいですか?
就職したばかりや異動したばかりで慣れない業務に就いている人だと、非常に大変な日々を送っていることと思います。
少しでも楽になるためには、やはり日常業務を早く覚えること・・・なのですが、一通りの実務の流れを覚えた後、どのような姿勢で業務に取り組むかで、さらに成長するか、業務を楽にできるかが決まってきます。
今回はOJTに取り組む上で、どのようなことに留意、意識しながら取り組むとより効率的に成長できるのかをご説明します。
OJT(On The Job Training)とは
⇒実際に業務に取り組みながら必要な知識やスキルを覚えていくこと
分からない単語、用語がでてきたらすぐに調べる
主に新しい業務に従事したばかりの人はこれを意識するかどうかで仕事に慣れる速さが変わってきます。
新しい職務、業務に就くと分からないことだらけで、教えてくれる上司や先輩の言葉や取り扱う書類に出てくる言葉で理解不能なものがどんどん出てくると思います。
たくさん分からない言葉が出てきたけど、とりあえず大丈夫そうだから分からなくていいかな。と思ってしまうと後々大変なしっぺ返しをくらうことになります。
会議の中で分からない言葉がまた出てきて、何を議論しているか分からないまま意見を求められたりしたら何も答えられませんよね。
これを回避し、出来るだけ早く新しい業務に慣れるためには、分からない用語が出てきた時にはすぐに調べて、理解するようにしてください。付け焼刃の暗記ではダメです。
特に自分の業務に関することは覚えるだけでなく、誰かに説明ができるくらいの理解をしなければ今の仕事が楽になることはありません。
言葉の意味だけ調べてなんとなく分かってようでいても、誰かに説明するとなると上手く説明できないことはよくあります。
自分の業務に関わりが深い専門用語は確実に理解し、誰にでも説明できるようにしておきましょう。
今ではインターネットを活用してちょっとググればたくさん答えは出てきます。時には会社でしか使わないような社内用語もあると思いますので、ググって出てこない場合は放置せずに上司や先輩に積極的に聞きましょう。
また、自分の業務に直接関わらないことでも、知らない用語、単語が出てきた時にはどんどん調べて理解することであなたの知見は飛躍的に伸びていきます。
毎日新しいことを一つ以上覚える
これを毎日意識して実践するかしないかで、成長の速度は全然変わってきます。
先ほど説明した「分からない用語、単語が出てきたらすぐに調べる」と重複しているようにも思えますが、全く別です。
分からないことを調べるのは受動的ですが、ここで言いたいのは、能動的に知らない、分からないことを自分から探して、毎日新たらしいことを理解していくということなのです。
自分の業務に関することが大体理解できているのであれば、他部署の業務などでも構いません。実務の作業に役に立たなくても、どんどん全社的な知識を深めていくことができるため、いざという時に的確かつ有益な意見を言えたり、会社の経営の根本に繋がるような企画を立案できるようになります。
これを意識して実践するかどうかで、周りの同僚にどんどん差をつけたり、逆に差を付けられたりするのです。
ちなみに、1日1つでなくても構いません。
1日にたくさんのことを吸収すればするほど、1年後のあなたの成長の糧となります。
1年で240日出社する日があるのであれば、単純計算で
1日1つのことを理解する・・・240の知識が身に付く
1日2つのことを理解する・・・480の知識が身に付く
1日5つのことを理解する・・・1,200の知識が身に付く
これだけの知識が身に付くのです。
フルタイムの従業員であれば、1日8時間は会社にいるのですから、その中で2~3つの知らないことを見つけて、理解するのは難しくありませんよね。
1年間一つの分野に絞って知識を習得していけば、その道のプロになれるかもしれません。
まずは自分の業務を深堀できるところまでして、今あなたの携わっている仕事に関する知識に関しては、あなたの右に出る人がいないくらいの知識量を目指しましょう。
そしてあなたの業務に関連することについてどんどん学んでいけば、部署間を横断するような仕事、提案もできるようになり、社内的なキャリアアップに繋がりますね。
回ってきた資料は中身を読んで理解する
部署によっては、毎日色々なところから大量の小難しい資料やデータを送られてきて、時間がないから読めずに、結局ほったらかしになっていることもあると思います。
しかし、なんとか時間を見つけて読むことをお薦めします。
自分の業務を片付ける時間も必要なので、熟読しろとまでは言いませんが、新しい知識を身に付けることにもつながりますし、サッと読むだけでも大事なことは頭に入ってくると思うので、自分が知らないところでどんなことが起きているか、どんな分析がされているか把握することができます。
そして、自分が似たような資料を作るときに、
「そういえば、前見た資料に参考になりそうなことが載ってたなー」
とか
「前の資料色々な分析がしてあったな。同じ手法で分析してみるか」
とか、自分が資料を作成する時に活用できたりして、自分自身のスキルとして応用できることもあるのです。
あなたの手元に届く資料というのは、少なからず業務に関係していることが多いため、周囲でどのような動きがあるのか、新たなプロジェクトが発足したり、新しいシステムの導入を考えていたり、会社の中でも情報を先取りできる人は社内的にも一歩進んだ考え方ができます。
情報に敏感な社員は情報の発信にも長けているため、出世も早いでしょうし給与もどんどん上がっていくのです。
まとめ
今回はOJTで意識すべき3つのことをまとめました。
- 分からない単語、用語がでてきたらすぐに調べる
- 毎日新しいことを1つ以上覚える
- 回ってきた資料は中身を読んで理解する
OJTなので、業務上で意識する3か条となります。
この3か条を常に意識して守っていれば、同僚との力量差がどんどん開くことは間違いありません。
もちろん、家に帰ってから勉強に励めば、より一層知識が増えて業務にも役立ち、成長につながるでしょうし、仕事が大好きな人であれば家で勉強するのも全く苦痛にならないでしょう。
でも、私の場合、退社した後はできるだけ仕事に関することは考えたくないため、仕事に絡むような勉強は一切しません!
資格をとる時は別ですが、勉強をするにしても現業とは関係ない別の勉強をすることにしています。家に帰ってまで会社のためになるようなことに取り組む程会社に人生を捧げていません!
今だって、業務とは関係ないこんな記事を書いていますしね。
家で勉強をするなと言っているわけではないのですが、会社の拘束から解放された後に仕事のことを考えていると気持ちが落ち込んでしまうのです。
プライベートの時間くらいは自分の好きなことを考えていたいですよね。
退社してからも仕事のことを気にしてしまうマジメな人ほど、うつ病や適応障害などの精神疾患にかかりやすいため、もしあなたが常に仕事のことを考えているようなタイプであれば、気を付けてください。
一日仕事を頑張ったんだから、家に帰ったら無理に仕事関係の勉強をしたり、考えたりせずに、全て忘れて気持ちを切り替えることをお薦めします。