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私の愚痴
障がい者の就職・転職活動を成功させるためのコツをお伝えする前にちょっとだけ私の愚痴にお付き合いください。
私は工場で採用担当をしていた頃、何度も障がい者の方々が参加する合同会社説明会に何度も参加してきました。
イベントに参加すると、20~30の企業がブースを出していて、優秀なイベント参加者をとりこもうと、どの会社も必死でしたね。
障がい者の方の採用に必死になる理由の一つに、
「障がい者雇用率」
が法律で定まっていることがあります。
大きな会社だと健常者だけではなくて障がい者の方も必ず雇いなさい、という法律です。
民間企業だと従業員全体の2%くらいが障がい者でなければならないと決まっています。年々この雇用率は上がっていってます。
1,000人が勤める会社だと、20人は障がい者の方を雇うことが必要です。
この雇用率に達していない会社は罰金を払わなければなりません。
なんだか、この法律自体が障がい者を差別しているみたいで、私はこの法律に対して
「イラッ!」
と感じています・・・
私の親友も障がいを持ってますが、こんな法律に頼らなくても外国の方とも接するような仕事をしてバリバリ働いてますよ!
しかも障がいの中でも一番重いとされる1等級にもかかわらずです。
私の自慢の親友です!
障がい持ってても凄い仕事をしている人はいるんです!!
さらに、私はこの法律で最近激怒してしまったのですが、なんと国がこの法定雇用率を守れていないことが2018年に発覚!
複数省庁が嘘の法定雇用率を報告していたそうです。
と、ニュースを見ながら1人でキレてましたね・・・
民間企業には罰金払わせておいて、各省庁はどこに罰金を払うんでしょうかね?
自分たちが守れていないのに民間企業に守れとはどんな理不尽ですか!
しかも罰金までとっているんですよ!!まるで詐欺じゃないですか!!!
・・・・・・ついつい熱くなってしまいました。
私の愚痴を聞いていただきありがとうございました。
では、本題に入っていきたいと思います!
自分が出来ない仕事内容の求人にだけは応募しない
差別のように聞こえてしまったらごめんなさい。
でも、障がいを持っている方にとってこれは本当に大事な判断だと思います。
障がいがあることによって、健常者と同じようには出来ないことがあるはずです。
この「出来ないこと」が必要となる仕事に応募しても確実に不合格になります。
応募するだけ時間が勿体ないですし、不合格になったら誰でも落ち込みますよね。
しかし、逆に言うとできる事に関しては健常者と変わらない水準で採用選考をしてくれるということです。
例えば、足が悪くて歩けなくても手を使う仕事であれば問題なく採用選考をしてくれるはずです。
自分ができそうにない求人だけ応募しなければ良いのです!
求人内容を見るだけで自分に出来ない業務内容なのかどうかよくわからなければ、電話して聞きましょう!
積極的に求人内容、仕事内容について知りたがる人はさらに評価アップです!!
もし会社に直接電話をしづらいのであれば、ハローワークや転職エージェントの担当者に聞いてもある程度は仕事内容が分かると思います。
まずは自分に「出来ない仕事」だけを除外して、自分が出来る仕事に絞って求人を探しましょう。
自分の強みを活かせる仕事を見つけよう
自分に出来ない仕事を除いた後は、自分の強みが出来るだけ活かせそうな仕事を探しましょう。
足が悪ければ手を使う仕事を探せば良いと先ほど書きましたが、手を使う仕事の中でも特に手先の器用さが求められる仕事だったら如何でしょうか?
足が悪い人ほど健常者よりも手を使うことが多いはずです。
つまり、手先の器用さにおいては、健常者より足が悪い人の方がはるかに優れているのです!!
工場で良くある仕事内容として、精密部品の組み立てがあります。
この仕事内容であれば足が悪くても椅子さえあれば作業ができます。
精密部品の組み立ては手先が不器用な人と器用な人を比べると2倍以上作業時間に差があるのです。
私なら手先が不器用な健常者よりも、足が悪くても手先が器用な人を採用します。
もし手も足も使えないのならば「目」がありますし「耳」もあります。
工場には製品を目で見てちゃんと異常なく完成しているか、異物や汚れが付いていないか、ひび割れしていないか等、
「目で見て確認する」
仕事もあるのです。
さらに
「音を聞くことで異常を判断する」
仕事もあります。
「見る」「聞く」ことに関してプロであれば手足を使わずとも仕事ができますね。
異常があった時には知らせれば良いのです。
近くに、知らせるためのボタンを備え付けてもらえれば、あとは体のどこかを使って押すことさえできれば誰かに連絡できます。
「見る」「聞く」ことのプロなんてなかなかいません。
そんな人材を雇いたい会社はたくさんあります。
あとは、精神的な強みを持っているケースもありますね。
私の工場にいた従業員の中には発達障害の女性従業員が在籍していました。
発達障害の中でも自閉症の方だったのですが、ある特定の業務に従事してもらうと、目覚ましい働きぶりを見せてくれました!
工場ではそこそこ単調な作業も多く、同じ作業を繰り返し行う仕事もあります。
その場所で働くこととなった人は、1~2時間は集中力が持つのですが、だんだんと集中力が途切れて作業が雑になったり、作業のスピードが落ちてしまうのです。
しかし、自閉症の女性従業員がその作業場に配属された時は、素晴らしい集中力で、ずっと同じ作業効率のまま同じ精度で作業をこなしてくれます。
彼女がその作業場を2年くらい経験した後はその仕事で彼女に勝る人はいなくなってしまいました。
彼女自身もその作業が楽しいらしく、正に彼女にとって天職だったのでしょうね。
こんな風に障がいを抱えている方でも活躍できる仕事はたくさんあります。
まずは自分の良さ、強みを自己分析してみて、それを活かせる会社を探しましょう!
もっと就職活動、転職活動に積極的になろう!障がい者用の求人を探さずに普通の求人に応募しまくれ!
障がい者の方って、会社は雇いたいと思っていても、求人広告を出しているだけだと全然応募してくれないんですよ。
こちらから障がい者の方々が参加するイベントに参加して積極的にアピールしていかないと、1年間に2,3件の応募しかありませんでした。
イベントに参加する時には、「障がい者用」としての求人を一応出すのですが、普段は障がい者向けの求人を出していませんでした。
そのことが原因で障がい者の方からの応募が少なかったのかもしれません。
でも、障がいを持っていても、企業から出ている普通の求人に応募すれば良いじゃないですか!
自分に出来ないことがあるからって自信がないのでしょうか?
何度も書きますができない事以外は全部
「できる」んです!
まずは自信をもってどんどん求人に応募していくことが自分に合う仕事を見つける第1歩です。
と言われれば、確かにそうでしょうね・・・私には実経験がないことなので本当のところは分りません。
でも、障がいを持っていても活躍している人をたくさん見てきているからこそ、積極的になって欲しいという気持ちは変わりません。
まずは勇気を持って応募しまくってみることが大事です!
もし工場等の製造業で働きたいというのであれば製造求人サイトの「工場ワークス」に登録するのがお薦めです。
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「工場ワークス」の詳細や登録方法はこちらの記事を参照
もしどうしても求人に応募したり、働いたりする勇気がない場合は、専門家にサポート、カウンセリングをしてもらいながら採用活動を進めることができるサービスもありますので登録してみてはどうでしょうか。
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