履歴書の書き方なんて知っていて当たり前!
なんてことはありません。
履歴書なんて、生涯何回書くことになるのでしょうか。きっとそんなに多くないはずです。
多くて数十回だと思います。
そんな履歴書の書き方を何も参考にせずに作成しろという方が難しいです。
今回はそんな履歴書の作成ノウハウについてご説明します。
目次
履歴書は手書きにすべきかワープロにすべきか
まずここで迷う人が多いと思います。
「履歴書はやっぱり手書きじゃないとだめでしょ!」と思い込んでいる人が多いようですが、会社の採用担当は、どちらでも良いと思っているはずです。
私も求職者から送られてきた履歴書を確認していましたが、手書きだろうが、ワープロだろうがどちらでもいいと感じていました。
ただ、求職者からするとワープロ作成の方がメリットがあると思います。
といよりも、手書きで履歴書を作成することのデメリットが大きすぎるのです。
<履歴書を手書きすることのデメリット>
- 字が汚かったり読みにくかったりするとマイナスの印象を与える
- 手書きだと1枚履歴書を作成するだけで何十分も時間がかかる
- IT関係の職種など、業界によっては手書きした方がマイナスにとられかねない
などの理由が挙げられます。
ただ、綺麗な字を書くことに自信があり、そのことを応募先の企業にアピールしたいというのであれば手書きをした方が良いでしょうね。
履歴書のフォーマット、用紙サイズはどれが良いか?
手書きのサイズだとA3やB4のものが主流でしたが、パソコンで作成される人は大体A4サイズ2枚で応募してきます。
従って、最近はA4サイズを用いる人が多いですが、どのサイズの履歴書を使おうが問題ありません。
履歴書を選ぶポイントは自分のアピールをしやすいものを選ぶことをお薦めします。
新卒や、入社してすぐに転職するような第2新卒の人だと職歴もまだあまりないため、「志望の動機、趣味、特技、自己PR」のような記載項目が大きいフォーマットを利用するのが良いかと思います。
30代以上の年齢になってくると、そこそこ職歴も長く、色々な部署を経験していると思います。
職歴を入れるスペースがたくさんとってあったり、「転職理由や応募職種」など、転職する人向けの項目がもうけられている履歴書を利用するのが良いでしょう。
記入要領
具体的に履歴書の各項目はどのように記載してばいいかをご説明していきます。
日付
履歴書には必ず日付を書く項目があります。
この日付に作成日を記入する人がいますが、それは間違いです。
履歴書を郵送する日や企業の面接に持参する日を記入してください。
一度私が確認した履歴書の中で、1年前の日付が書いてあり驚いた経験があります。使いまわしていることも分かるとマイナスの印象を与えてしまうため気を付けましょう。
氏名(ふりがな)
氏名を記入する際には姓と名の間に1文字分間隔をあけましょう。
「ふりがな」と書いてある場合にはひらがなでふりがなを書いてください。
「フリガナ」と書いてあるのであればカナカナでフリガナを記入しましょう。
電話番号、メールアドレス
あなたの連絡先は出来れば固定電話だけでなく、連絡がとりやすい携帯電話の番号を記入してください。
むしろ固定電話の番号なんて必要ありません。
企業の採用担当は必ずこの履歴書に書いてある電話番号に連絡をとるのですが、固定電話だと本人に繋がらないことが多く、手間がかかります。
企業の採用担当を困らせないためにも、連絡がとりやすい連絡先を記入しましょう。
メールアドレスは携帯のアドレスでも良いですし、@yahoo.co.jpなどのフリーメールアドレスでも構いません。
フリーメールアドレスだと失礼かもと思う人もいるようですが、そんなことはありません。
学歴、職歴
学歴は高校の入学、卒業、大学の入学、卒業(中退)までを記載するのが一般的です。
職歴は入社と退社をセットで記入していきます。
転職経験が少ない場合は職歴に記載することがなくなるため、配属先や業務内容も記載すると分かりやすくなります。
免許・資格
応募先企業で役立ちそうな資格、難関資格から優先的に記載していきましょう。
簡単な資格でも何も書かないよりは良いです。
また、忘れがちですが「普通自動車運転免許」も記載がなければ持っていないと思われるため、忘れずに記載しましょう。
趣味・特技
「趣味」は特に合否に影響はしませんが、何も書かないことだけは避けてください。
楽器やスポーツなどが定番ですが、何も打ち込んでいないという人は読書、音楽鑑賞、映画鑑賞などありきたりの趣味で良いので記入しておきましょう。
「特技」は合否に影響を与えることがあります。
あなたが今から応募する職種に役立ちそうな特技を記入するようにしましょう。
例えば、デスクワークの求人に応募するのであれば、特技としてワードやエクセルといったパソコンスキルに長けていればここに書くことで仕事にも役立てることをアピールできます。
しかし、デスクワークなのに身体を動かすことを書いても選考が有利になることはないでしょう。
長所・短所
自己分析した結果を参考にあなたの長所と短所を記入してください。
自己分析は転職サイトに登録すれば利用できるところも多いです。
私のお薦めは転職サイト「ミイダス」なので、登録して利用してみてください。
短所はなかなか書きづらいですが、長所を裏返せば短所になる場合が多いです。
例えば、
長所:「フットワークが軽く業務をこなす時間が早い」 ⇔ 短所:「仕事は早いがチェックが甘く、ちょっとしたミスをすることがある」などです。
健康状態
なかなか完治しない持病があったり、精神疾患があったりする場合にはそのことを記入します。
特に大きな病気はしておらず、たまに風邪で休むくらいであれば健康的と言えるので「良好」と記載しましょう。
志望動機
その企業への志望理由を書くことはもちろんですが、その前に、なぜその業界を選んだのかも記入しましょう。
流れとしては
- 業界の志望理由
- 応募先企業の志望理由
- 応募職種の志望理由
- どのように役立てると思ったか
という流れが分かりやすいのですが、なかなか文字数が入りきらず書ききれないことが多いです。
その場合は、④の「どのように役立てると思ったか」については、後の項目にある「自己PR」ともつなげることが出来ると思いますので、うまく志望動機と自己PRを繋げられる文章を考えましょう。
自己PR
簡単に済ませている人もいますが、企業の採用担当はこの自己PRをかなり重要視します。志望動機にも絡ませて自己PRを考えましょう。
自己PRを1行~2行で簡単に済ませてしまうと評価の大幅ダウンにつながります。
応募先企業のニーズに合わせてあなたの持っている役立つスキルや経験を記載していきましょう。
営業系の職種であればコミュニケーション能力やフットワークの良さをアピールしたり、エンジニア職であれば分析力や創造力をアピールしていきましょう。
具体的に今まで培ってきた業務の強み、セールスポイントを明確にして記載するのが有効です。
というアピールをしても、面接官からすると、そんなの誰でも言えるじゃん!
で終わっていまいます。
今までのどんな業務、経験からフットワークが軽いと言い切れるのか、具体的な事例も交えながら説明することが大事なのです。
本人希望記入欄
どうしても譲れない希望があれば記入しますが、特にない場合には「貴社規程に従います」と記入しましょう。
色々と希望を書きすぎると面倒くさい求職者だと思われ、もし合格させたら入社後も待遇面で色々文句を言ってくるかもしれないと思われかねません。
記入する際には必要最小限の数に抑えましょう。
まとめ
一般的で手堅い履歴書の書き方をご説明しました。
そこまで特徴がない書き方でも、履歴書の内容を手堅く書いている人は大体面接まで進むことができます。
企業の採用担当も書類の内容は妥当だからとりあえず会って面接してみようかな、という気持ちになるからです。
書類選考で落とされてしまうと、本当のあなたの良さも見てもらうことが出来ないためとてももったいないですよね。
履歴書はとりあえず書類選考を通過する書き方をして、面接であなたの良さを発揮しましょう!