上司と相性が合わないという時によく聞くのが、
というような方向性の違いで上司の言葉に反論してしまい、衝突してしまうことが原因になっていることがあります。
人それぞれ考え方が異なるため、どうしても意見が合わない時があるのです。
しかし、ここで意見が合わない時に反論、最初から否定/反論をしてしまうと損をしてしまいます。
上司だって人間なので、自分の意見を否定されるといい気はしないからです。
しかし、何でもかんでも否定/意見せずに「はい、はい」と肯定してしまうとそれはそれで完全なるイエスマンとなってしまい、指示待ち人間と思われかねません。
それでは、どの程度上司の意見に合わせれば良いのか、どんな時に上司の意見に反論すれば良いのか考えてみたいと思います。
目次
上司も自分の意見に賛成してくれれば悪い気はしない
上司もあなたと同じ人間です。
なので、自分が言った意見に同意してくれると嬉しい・・・ところまではいかないかもしれませんが、少なくとも悪い気はしないでしょう。
逆に自分の言った意見を真っ向から否定されると間違いなく嫌な気分になるでしょう。
あなた自身も自分が言った意見に対してマイナスの事を言われると、イラッとしませんか?
つまり、あなたが上司に対して意見を否定、反発すればするほど関係性は悪くなってしまうのです。
確かにそうかもしれません。
でも、上司はあなたの事が苦手になるでしょうし、あなたの評価に響いてもきます。
結局あなたの評価は上司が決めるため、上司があなたのことが嫌いだったり苦手だったりすると良い評価は得られません。
それはおかしい!と思うでしょうがこれが現実です。
評価基準が曖昧な会社であればあるほどあなたの評価は上司の気分次第になってしまいます。
なので、上司に気に入られるところまでいかなくても、無駄に嫌われることだけは避けなければなりません。
上司の考え方があなたとは異なっていても、
と同意してあげた方が良いのです。
上司を否定するより、賛成・同意してあげた方が絶対にあなたにとっても利益があるのです。
上司に対してどこまでイエスマンになれば良いか?
とはいえ、何でもかんでも上司の意見に対して賛成、同意するようになってしまうと、ただの指示待ち人間と思われて、それはそれであなたの評価が下がってしまうでしょう。
ある程度イエスマンになる必要がありますが、全てのことに賛同してはいけません。
そこは重要度に応じて判断しましょう。
重要度と業務命令に納得できない時の対応方法は以下のようにすればバランスがとれるのではないでしょうか。
<業務命令に納得できない時の重要度別対応方法>
- 重要度低:基本賛同する
どうでも良いような内容であれば上司の意見に賛同する。 - 重要度中:別の案を提示してみる
上司の意見とは異なる方法がある事を提示し、上司の指示内容とあなたの意見のどちらかを選んでもらう。 - 重要度高:誤りを指摘する
上司の意見が間違っている/納得できないことを説明し、なんとしてでも上司を説得する。
重要度低:基本賛同する
この重要度の判断もなかなか難しいところですが、あなたや周囲に大きな不利益が出たり、労働時間が大きく増えるような業務指示でなければ基本はどうでも良いものとみなし、重要度は低いものだと思われます。
このような重要度が低い業務指示は内容に納得できなくても
と肯定した方が良いでしょう。
上司と考え方が真逆の人は何を言われても納得できないと思いますが、このような些細な事象でも反論してしまうと、上司を肯定することがなくなってしまいます。
些細な業務指示等は、基本上司の顔を立ててあげることを心掛けて下さい。
重要度中:別の案を提示してみる
重要度中は、あなた自身にはそれほど悪影響を及ぼさないけれど、周囲の同僚や他部署で悪影響を及ぼす場合が当てはまるでしょう。
この場合には、周囲に悪影響を与えないようなより良い手段があるのであればその方法を提示してあげてください。
ただし、上司の意見を否定するのではなく、
とあくまで上司に結論を選ばせるように心がけてください。
そこで誤った選択をするようであれば上司の責任です。
あなたは上司の言う通りに指示に従い、悪い結果が出たのであれば、あなたは最善の方法を提示したけれど上司がその方法を採用しなかったことを明らかにすれば良いのです。
そうすることであなたの評価は上がり、上司の評価は下がるでしょう。
重要度高:誤りを指摘する
唯一上司の意見に同調せず、自信を持って反論すべきなのは重要度が高い事象について、上司の意見に納得できない場合です。
上司からの業務命令を遂行することであなたに大きな不利益があり、さらにあなたの周囲の同僚や他部署へも悪影響を及ぼすような場合です。
この場合に限り、上司に対して徹底的に反論しましょう。
そもそも、そんな指示をしてくる人が上司になっていることがおかしいのです。
上司からあなたへの業務指示によって全ての状況が悪化するのであれば、周囲はあなたの味方になってくれるはずです。
上司に対して、なぜ状況が悪化するのかをキチンと一から十まで説明してあげてください。
多少強く反論しても構いません。
結果としてあなたのおかげで状況が悪化することが未然に防ぐことになるため、上司がそのことを理解できれば感謝されるはずです。
このように、上司の顔を立てることと上司に意見することのバランスが大事なのです。
まとめ
上司よりもあなたの方が正しい意見や考え方を持っている場合、上司の意見に従うのが嫌なのは十分理解できます。
でも、何でもかんでも否定してしまうと、上司はあなたのことを嫌いになってしまいます。
確かに、言うべきことを言うことは大切ですが、時にはイエスマンになることも上司との良い関係を保つためには大事だということです。
日頃から少しの忖度を行っておけば、いざという時に反論すると、上司も
という感覚を持ってくれます。
上司も大きな過ちを犯していることを自覚しやすくなります。
そして、そのことを「あなたが教えてくれた」「良いアドバイスをしてくれた」というように感じてくれるはずです。
上司の意見に納得できなくても、多少どうでも良いことは賛同しておくことで、仕事がやりやすくなることもあるのです。
「上司の意見を尊重する」という感覚を大事にすれば、きっとあなたの利益になると思いますよ!