あなたの周りにとにかく喋らない寡黙な同僚はいませんか?
何をするにも黙って仕事を進め、困った時でも誰にも相談せずに自分自身でなんとかしようとするタイプの人です。
自分の感情もなかなか表に出しません。
こういう人は、頭が悪いとうわけではありませんが、少々癖があります。
単純にコミュニケーションをとることがとにかく苦手なのです。
周囲からすると何を考えているか分からず、仕事の調整もなかなかできずに苦労することがあります。
しかし、だからといってむやみに怒ったり叱ったりしてはいけません。
寡黙な社員は基本表情に出さないため、叱っている時には
と思ってしまいますが、実は打たれ弱いのです。
表情にこそ出しませんが、家に帰って凹み、落ち込んでしばらくの叱られたことをしばらくの間引きずります。
表情が変わらないから反省していないと思い込んで、叱り続けるのは非常に危険なのです。
表情に出ないため限界が分からない
普段から寡黙な社員は、嬉しかろうと悔しかろうと悲しかろうとなかなか表情に表すことがありません。
なので、周囲からは
と思われることがほとんどです。
表情に出さなくても、もちろん喜怒哀楽はあります。
心の中では、他の人以上に喜んだり悲しんだりしている人もいるのです。
しかし、表情に出さないため、仕事上などで注意をする時にはどこまでキツく言えば良いかの限界点が分かりません。
仕事上のミスをすると上司や先輩から怒られ、普通に感情が顔に出る人であれば落ちこみ具合が顔に出るため、
と許してくれると思います。
しかし、表情に感情が出ない人は、本当に反省をしているのかどうかが読み取れずに
と、ついつい厳しく注意されることがあります。
これが続くと、表情には出さなくてもどんどん追い込まれています。
寡黙な人は叱っても反省しないのではなく、叱っても反省していることがわかりづらいだけなのです。
反省してるかどうか聞いて
と答えるようであれば、その場は許してあげて、後日態度が変わっているかどうかで本当に叱られたことに対して理解できているかどうかで判断するようにしましょう。
同じ失敗を繰り返した場合にはその都度注意すれば良いのですから。
叱られ続けると突然キレることがある
叱られ続けると、普段感情を表情な言動に表さないのに、突然キレて大声を発する人もいます。
本当に突然なので、周囲にいる人達は
と驚くことでしょう。
普段表に感情を出さない分、胸の内に溜め込んだ不安や不満が一気に爆発するのです。
感情を普段から表に出さない人は、感情をコントロールすることに慣れていないため、自分でも分からないうちに叫んだりしているそうです。
叫ぶだけで終われば良いのですが、感情の行き所がなく、手を出してしまう人もいます。
前兆なくいきなり感情が爆発し、殴りかかっていくという最悪の事態を招く可能性もあるため、執拗に叱り続けることは絶対にしないでください。
叱ったり、注意するのであれば、その途中に相手がキチンと理解できたかどうか、叱られたことに対してどう感じているか、今後どう対応していくのかなど、相手に質問しながら注意するようにしましょう。
一方的に叱ってしまうと、突然キレてしまうととても面倒です。
たまに相手に質問を投げかけながら叱ったり注意したりすることを意識してください。
叱られ続けると精神疾患になる
叱られ続けると、突然キレる人よりも厄介なのが、うつ状態になってしまう人です。
顔からどれだけ落ち込んでいるかが分からないため、突然か会社に来なくなってしまうこともあります。
凹んでいるかどうか分からず、叱り続けるとどんどん気持ちが落ち込んでいき、最終的にはうつ病や適応障害といった精神疾患となってしまいかねないのです。
私も今までにうつ、適応障害が原因で退職していった人を多く見てきましたが、ほぼ全員が寡黙でも静かな人でした。
昔私は人事を担当していたため、退職理由についても聞いたのですが、みんな口を揃えて、仕事がうまくいっていないことが原因だと言っていました。
精神疾患に一度かかってしまうと、完治するのに多大な時間を要します。
今ままでと同じ部署で職場復帰をしようとするのが一番難しいです。
精神疾患の原因となった仕事、人が同じというのは今まで受けた負の記憶が蘇るため、とても治りづらいのです。
まとめ
寡黙で感情を出さないコミュ障社員に対しては、仕事の失敗を厳しく追及することは辞めましょう。
ある程度感情を表に出す人は注意できる限界がなんとなく分かりますが、コミュ障社員はその限界がどこなのかがとても分かりづらいからです。
仕事をミスした時の注意は必要ですが、注意した時に無表情で反省してないように見えるからといって、叱り続けるのはやめてください。
頭が悪いわけではないので、一度注意すればキチンと理解できているはずです。
注意しても同じ失敗をしたのであれば2回目はもう少し厳しく叱っても良いでしょう。
反省してないように見えるからと言って厳しく叱るのではなく、ミスした回数に応じて厳しさを調節するようにしてください。