仕事をしていると、あなたの同僚や後輩が上司から怒られているところを目撃することがありますよね?
もしそんな現場に遭遇したら、怒られている人を人間観察しましょう。
怒られているところを見るのは申し訳ないという人は耳だけでも傾けて、上司と同僚とのやりとりを聞いてみましょう。
これは、他人が怒られているのを見るのが面白いから・・・というわけではありません。
あなたの同僚や後輩が何の仕事をしていて、どんな理由で叱責を受けていて、どのような対応をすれば良かったのかを聞くことができると、あなた自身のためにもなるからです。
それでは、叱られている現場を観察することがどのようなことに役立つのかをもう少し詳しくご説明します。
他人と同じ失敗をしないよう意識することが出来る
ミスした同僚や後輩が上司から怒られている時は必ず以下のような事項が話の中に含まれているはずです。
<ミスした人が上司と話している内容>
- どんな仕事でどのようなミスをしてしまったのか
- 誰にどんな迷惑をかけてしまったのか
- どのような対応をすれば失敗しなかったのか
- 今後どうやって業務を改善してミスを防ぐのか
必ずこのようなことを話し合っているはずです。
この話し合いの内容を聞くことで、あなた自身も類似の業務で同じ失敗をしないように意識/注意しながら仕事をすることができます。
また、ミスの防ぎ方や業務改善方法も聞こえてきたのであれば、あなたの業務にも活かせるところがあるかもしれません。
こっそり盗み聞きした内容を実践してみましょう。
上司はあなたは話を聞いてないと思っているので、こっそりと盗み聞きした内容を実績していると、
と褒められるかもしれませんね。
上司の好き嫌いが分かる
上司の好き嫌いというのは、人の性格のことではなく、仕事の進め方の好みのことです。
どんな仕事の進め方が好きなのかは人によってかなり異なります。
もちろんあなたの上司にだって好き嫌いが存在するはずです。
仕事の仕方についてタイプを大きく2つに分けると以下に2タイプに分けることが出来るでしょう。
<仕事の進め方で大きく別れる2タイプ>
- 慎重派:綿密なプランを立てて、石橋を叩くようにしてプランを実行にうつす人
- 行動派:とりあえず思い立ったら行動するスピード感重視の人
あなたの上司がこの2タイプのどちら側に属しているか、どちら側寄りの思考を持っているかということが分かることだけでもとても貴重な情報ですよね。
あなたが上司に仕事の報告をしたり、何かを提案したりする時にはどんなことを意識すれば良いのかが分かるのです。
慎重派タイプに上司だったのなら、とにかく穴のない計画を練りに練りまくって話に行けば、上司も満足します。
逆に行動はの上司だと、計画なんて立てなくても
と、グイグイ積極的にいくと評価が上がります。
あなた自身の仕事の仕方は上司と逆のタイプかもしれませんが、ある程度は上司の考え方に合わせなければならないのが会社なのです。
そのためには、上司がどんなタイプなのかを把握することがとても大事なのです。
部下や後輩のミスに対する上司の言動を観察する
上司を観察していると、部下、後輩がミスをした時に、どのようにして教育しているかが分かります。
これは叱責している時だけではなく、業務を教えている時や、失敗して落ち込んでいる部下を励ましているときなども同様です。
自分の部下や後輩に対して、キチンと教育やしつけをしていくのはとても難しいです。
その見本となるのが身近にいる上司のはずです。
見本となれるからこそあなたの上司なのです。
ただ、全て完璧な上司、管理職なんて早々存在しません。
誰しも長所があれば短所もあるものです。
従って、上司の見本とすべきところは、あなたが上司の中でも認めている部分だけに留めましょう。
そして、その部分だけを真似するようにしましょう。
特定の上司だけではなく、他にも先輩や他部署の上司を観察して、あなたの尊敬できるとこを見つけていくことでマネをすることが出来ます。
これを繰り返すことで、色々な上司や先輩の長所だけを兼ね備える超優秀な人材が完成します!
と、色々な人の長所をマネていくのはそう簡単ではありませんが、あなた自身に足りないところはどんなとこかが認識、意識出来るようになるため、成長するキッカケになるのは確実です。
まとめ
仕事中でも人間観察はとても大事ということですね。
今まで書いてきたことをまとめると以下の通りです。
<人間観察をする時に意識すべき事項>
- ミスをしている人を観察して同じ失敗をしないよう意識する
- ミスした人に対して叱ったりアドバイスしている上司の言葉を聞いて上司のタイプを見抜く
- ミスした人に対して上司がとっている行動を見て良い部分をマネする
これらのことを意識しながらミスした同僚と上司とのやり取りを観察すると、とても自分自身のためになります。
誰かがミスして上司に叱られている時以外でも、普段から周囲の言動や仕事の進め方を観察しているととても勉強になるものです。
ただ、ずっと周囲に気を配って人間観察ばかりしていると、仕事が進まなかったり、
と思われたら本末転倒です。
やはり一番勉強になるのはミスした人が上司から怒られたり仕事の仕方を正されている時なので、その時だけは一旦仕事を置いて、人間観察に注力してみましょう。