私は過去工場の人事担当として働いていたため、様々な人間関係のトラブルを見てきました。というか、巻き込まれていました!
よく人間関係で問題になっていたのが、工場現場の中でも限られた少人数で従事しなければならない作業場ですね。
工場現場勤務の従業員は、全員が同じ場所で働くわけではなく、場所毎に必要人員が定まっているため、1人で作業する場所もあれば、何十人という人が集まって作業する場所もあります。
この中でも、最も人間関係で問題となるのが2人~3人で作業をしているような少人数で作業している場所です。
少人数の作業場でも、誰でもできるような作業であれば日々、作業員がローテーションするためそこまでストレスは溜まらないのですが、そこそこ専門的なスキルを必要とする作業だと、配置できる従業員が限られます。
そうすると、毎日同じ人と同じ作業場でずっと一緒に仕事をしなければならないため、相手と性格が合わないと非常にストレスになるのです。
仕事を辞めたいと思う業務上の理由って、ほとんどが人間関係に起因するものなんですよね。
少人数の職場で働く者同士が仲良くなれば、すごく働きやすい職場になるはずですが、仲が悪いと毎日が本当にしんどいです。
目次
どれくらい仲が悪いのか振り返り、段階にあわせて対処する
と思っている時は多々あると思いますが、仲が悪いレベルがあると思います。
ちょっと気まずいくらいなのか、絶対口もききたくないくらいなのか。
どれくらい相手のことを嫌がっている/嫌がられているかで対処法も変わってきますので、人間関係の段階に分けて対処法をご説明します。
ちなみに、この対処法は私が工場に勤めていた頃、現場の従業員から悩み相談を受けた時に人事担当としてアドバイスしていた内容です。
効果は、仲がまだそこまで悪くない場合は8~9割の確率で改善可能です。
ただ、口もききたくない!相手の顔も見たくない!という気持ちになってしまうと、関係が改善できる可能性はどんどん低くなってしまいます。
最終的に人間関係が修復できる可能性は限りなくゼロに近くなってしまうため、早期の対処が必要となります。
人間関係悪化レベル1:お互いにあまり興味、関心がない
同じ職場で働く者同士が、お互いにあまり踏み込んでいかない性格の時に発生する事象です。
仕事の会話はするけど、プライベートの会話が一切なし。
この状態がずっと続くと
と思うようになり、関係悪化の要因となります。
両社ともにシャイな性格の場合が多いので、今この状態が続いていると思われた方は、できればあなたから積極的にプライベートに関する話や質問をしてみましょう。
お薦めなのはやはり趣味の話ですね。
共通の趣味があれば、その話で盛り上がれること間違いなしです!
趣味が合わなくとも、好きな異性のタイプを聞いたり、会社で噂になっていることを話してみたり、何かしら盛り上がれそうな話題を探しましょう。
ちょっとでも盛り上がれる話題が見つかれば、今以上に関係が悪化する可能性は低く、逆に仲良くなれると思いますよ。
人間関係悪化レベル2:仕事関係の話でよく衝突する
仕事関係の話でお互いに意見が食い違うことがあるということはよくあります。
単に二人とも強い考えを持っており、意見を戦わせているだけならばむしろ業務上は良いことです。
しかし、互いに意見を戦わせているだけなのに、いつも意見が衝突するため、
と勘違いする人も少なからずいます。
自分を否定されると誰でも嫌ですよね?
意見を戦わせる時には相手を否定するだけではなく、必ず間に肯定的な言葉を挟むことを意識してください。
相手が言ってきた意見が、あれ?違うな?と思った時は
というふうに、角が立たないような言い方を心掛けましょう。
自分が何か意見を言ったことに対して
と、有無を言わさず否定すると、イラっとされることは確実です。
自分の意見を通そうとするのであれば、まずは相手の意見も聞きましょう。
そして、肯定的な言葉も混じえながら、なぜ相手が言った方法より自分が提案した方法が良いかを理解できるように説明してあげれば納得してくれるはずです。
私の工場時代の経験上、工場勤務している従業員は、この相手を納得させるということを実践していない従業員が非常に多かったです。
特に、部下や後輩に対して、おまえの意見はいらない!こうすれば良い!
と有無を言わさない人も多かったので、もっと説明をしてあげれば誤解も少なくなり、人間関係も良くなると思うことが度々ありました。
人間関係悪化レベル3:仕事の話でも声をかけづらい。コミュニケーションエラー頻発
レベル2の状態がしばらく続くと、段々と相手に話しかけることに臆病になってしまいます。
苦手意識が芽生えてくるんですね。
相手の立場が強かろうと弱かろうと、話かけることが嫌になるはずです。
ここまでくると、人間関係の修復が段々難しくなってきます。
だって、苦手意識を克服しなければならないんですから。
嫌いな食べ物を好きになれ!って言ってるようなものですね。
私だって嫌いなものすぐ食べろと言われたら拒否します。
この状態はまだ改善の余地はあるものの、ある程度の時間を要する必要がある段階です。
プライベートは話はもちろんしませんし、仕事の話も本当に必要最低限しかしなくなってしまうので、コミュニケーションエラーから業務上の失敗も増えてしまいます。
大体立場が強い人が弱い人のせいにしますよね。
仕事の失敗はお互いに責任があるのに、
みたいに上司や先輩が言い訳するんです。
本来は上司、先輩から話かけにいって、コミュニケーションをとるのが本来のあるべき姿だと思いますが、どこの職場でもこれが現実に起こっています。
この状態の解決方法としては、まず嫌いな相手の悪口をボロクソに言えるような仲の良い人を探してください。
親でも兄弟姉妹でも、親友でも仲の良い同僚でも構いません。
できれば仲の良い同僚がベストですね。
悪口の対象者がどんな人かもわかるはずなので、共感してくれるかもしれません。
嫌いな相手のことをボロクソに言って、共感してくれる人が見つかれば、かなりのストレス発散になります。
ただし、あまり仲良くない同僚等、大勢の人に言いふらすのだけはやめましょう。
嫌いな相手の評判はもちろん落ちますが、それ以上に噂を広めたあなたの評判も落ちることは間違いないです。
できれば、信頼できる同僚一人に打ち明けるのがベストですかね。
日々愚痴を言っていると、嫌いな相手が何を言ってこようと、
と、嫌いな相手が言ってきたことを真に受け止めずにスルーできるようになります。
そうすると、段々気が楽になり、嫌いな相手とも少しずつ普通に会話ができるようになります。
と、簡単に書きましたが、ここまでくると関係改善はかなり大変なので、あなた一人で解決せずに、まずは愚痴を言う/相談できる相手を探しましょう!
この状態でずっと過ごすと、うつ病や適応障害の原因となることは間違いありません。
まずはストレスを発散して、気持ちを落ち着かせてください。
人間関係悪化レベル4:毎日衝突、完全無視!
みたいな状態ですね。
ここまでくると、普通の会話も第3者を通さないと成立しません。
経験したことない方はそんなことあり得ないと思うかもしれませんが、結構多く発生する事例なんです・・・
ここまで酷い状態になると、仲が悪いことは会社も把握しているはずです。
お互いでの解決は不可能なので、事業所の偉い方や人事系の担当者に相談しましょう。
と、何回聞いたことか・・・
人事の立場としては困りものなのですが、この状態でいられると仕事も回らず、会社も困るだけので、できるだけ早くギブアップ宣言してもらった方が助かります。
すぐに作業場を変えることは難しいにしても、シフトの時間をずらすとか、間を取り持つ従業員を1名配置するとか、会社として対処してくれるはずです。
会社に相談してもどうも腰が重い・・・という場合は転職も考えた方が良いです。
この状態でずっと働くと、確実に精神的に病みます。
あなたが相手より弱い立場であればなおさらです。
コミュニケーションを図ったけど、ダメ!会社も動いてくれない!
という場合には退職する勇気を持ってください。
心を壊すよりは、今の職場から抜け出した方が賢い選択です!
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まとめ
人数の少ない職場における人間関係改善方法を段階別に提示してきました。
確かに、仲が悪いと地獄なのですが、逆に考えると、少人数の職場の従業員同士が仲良くなれば天国なんです!
少し作業に余裕があれば、しょうもない話を面白おかしくできるでしょうし、一緒に仕事をしていて楽しいと思います。
仲がいいと業務上のちょっとしたことでも相談するので、仕事のミスも少なくなり、一石二鳥なんです。
作業中にずっと雑談するのは良くありませんが、作業に余裕がある時には、同じ職場の人とできる限りコミュニケーションをとって、仲良くなることをお薦めします!
そこから生涯のパートナーが現れたりもするかもしれませんね!