今はコンプライアンス(法令順守)が重要視されてきているため、直接的なセクハラやパワハラは減りつつあります。
しかし、減りつつあるだけでまだまだ部下を大声で怒鳴り散らしたり、若い男女のプライベートを詮索したがるセクハラ気質な上司もたくさんいるでしょう。
そんな上司との人間関係に悩まされたり、仕事の量に悩まされたりと、あなたも少なからず仕事に関する悩みや不安を抱えているはずです。
そして、その悩み、不安が大きくなってうつ病や適応障害引き起こしてしまったのではないでしょうか?
という人もいると思います。
それは英断です。うつ病、適応障害になってそのまま同じ職場で働き続けて完治した人なんてほとんどいません。
と不安になっている人もいるでしょう。
そこで、今回は精神的な理由で会社を退職して転職活動をしようと思っている人のために、病気のことを隠して転職した時のメリットデメリットの両方を交えて説明していきます。
目次
転職活動でうつ病を隠すことのメリット
うつ病を隠すとマイナスイメージが付かない
うつ病、適応障害などの精神疾患を患っているということだけを聞くと、面接官からはマイナスイメージを持たれてしまいます。
病歴があることを伝えないことでそのマイナスなイメージは持たれないという点ではメリットと言えるでしょう。
ただし、どんな理由で精神疾患を患ったのかキチンと説明すればマイナスイメージは持たれません。
前職場の待遇や人間関係が悪ければ悪いほどあなたが退職したことが当然だと感じてくれるはずです。
私もうつ病を患っていた人を面接したことがあるのですが、きちんと前の職場の人間関係や業務体制なども説明してくれたのでうつになったことに対して悪いイメージはありませんでした。
このように、どれだけつらい状況にあったのかをきちんと説明すれば、面接官も理解してくれます。
不遇な状況を打開しようとして今転職活動をしているのであれば、その行動力をプラスにとってくれる面接官もいるはずです。
うつ病を隠すと転職先が制限されない
転職する際にうつ病だと応募先の会社に伝えた場合、それだけで応募者を不合格にしてくる企業もあります。
そんな企業にも採用される可能性が無くならないところがメリットと言えるでしょう。
しかし、逆に考えるとそんな企業はこちらから断りたいくらいじゃありませんか?
精神疾患にかかった従業員に理解がない会社、職場の可能性が高いです。
うつ病や適応障害であることを隠して入社しても、何かのきっかけで病歴があることを知られたり、再度発症してしまったりすると、疾患の治療に協力してくれる会社ではないということです。
精神疾患を患った社員を煙たがり、迷惑に思われてしまう会社で働きたいと思いますか?
転職活動でうつ病を隠すことのデメリット
うつ病を隠すと休職期間の説明に困る
うつ病であることを隠してしまうと、治療のために休職していた期間があるのであれば、面接の際にその説明をすることが非常に難しくなります。
長期間働いてない期間があると、病気の治療ということであれば面接官も納得してくれますが、
と言ってしまうと、その方が印象が悪くなりますよね。
などと言う手もありますが、休職していた期間が長いと、面接官からは
と思われてしまうかもしれませんし、転職活動の内容について質問された場合、回答できないということもあります。
面接で嘘を突き通すのも非常に難しいのです。
それなら最初から
と言ってしまえばよいと思います。
うつ病を隠すと入社後に再発、悪化の確率が高まる
うつ病などの精神疾患を隠して転職活動を行った場合、職場によっては入社直後から大量の仕事を任せてくるところがあります。
入社直後は会社に居るだけでも緊張しますし、仕事を覚えるのに精いっぱいで普通に仕事をこなすのも難しいです。
同僚とも仲良くなる前の段階なので仕事に関して気軽に相談することもできないでしょう。
それなのに、同僚と変わらない量の仕事をどんどん仕事を振ってきて、結果ものすごい時間の残業をしなければならなくなります。
こうなると、精神的に疲弊し、再度うつ病や適応障害が悪化したり発症したりして、再度一から治療を行うこととなってしまいます。
せっかく転職できたのに、すぐ治療のために休職なんてしたくないですよね。
うつ病は隠さずに転職活動するのがおすすめ
うつ病や適応障害を隠すことによる転職活動のメリット、デメリットを記載してきましたが、私個人的には病歴を隠すようなことはしない方が良いと思います。
運悪く病気が再発してしまった時に協力してもらえない会社だと結局また転職しなければならないからです。
それなら、最初から精神疾患経験者にも理解のある会社を探して就職した方が定着し、長く勤めることが出来ると思います。
うつ病を隠すことなく転職を成功させる方法
うつ病を隠すことなく、あなたに合った転職を成功に導く可能性を高める方法があります。
それは、就労支援を利用することです。
就労支援とは、病気や障害を抱えている人の就職、転職活動をサポートしてくれるサービスのことです。
プロのアドバイザーが転職活動を最後までサポートしてくれるのです。
抱えている疾患によって、その人に合った転職の方法を教えてくれますし、即戦力となれる職場を紹介もしてくれます。
という人には是非利用してほしい支援です。
特にうつ病、適応障害に強く全国に数多くの拠点もがある就労支援サービスについての紹介記事も書いているため、気になった人は見てみてください。
公式ページはこちら
まとめ
うつ病、適応障害は誰もがなる可能性のある精神疾患です。
患ったからといって何も恥ずかしいことはありません。
基本的にうつ病、適応障害になる人は責任感の強い人が非常に多いです。
責任感がないちゃらんぽらんな奴は何があっても気にもしないのでうつや適応障害にはならないのです。
責任感が強い人は会社側も大歓迎なので、うつ病や適応障害になったからといってそれを隠すのではなく、プラスに考えながら転職活動を進めることをおすすめします。