以前、工場のトップである工場長が退職してしまったことについての記事を書きました。
しかし、私が過去に勤めていた職場では、工場だけでなく、事務的な仕事をしている管理職もかなりの悩みを抱えていました。
特に中間管理職の方が一番ストレスを抱えており、会社に来なくなったり、いつの間にか退職したりということが非常に多かったのです。
上司からも部下からも色々なプレッシャーがかかってきますからね。
それを我慢し続けたことで精神的に病んでしまった人もいました。
逆に、早々に転職してさらに給料アップさせた人もたくさんいます。
あなたなら我慢して同じ職場で働き続けるのと、転職して待遇を維持またはアップさせて心機一転して働くのとどちらを選びますか?
目次
課長などの中間管理職が退職したくなる理由
課長や係長が辞める理由として最も多かったのが以下の理由です。
<中間管理職が辞める理由>
- 上司、部下との相性が悪い
- 残業過多
- 仕事によるプレッシャー
それぞれの退職理由について詳しく解説していきます。
「上司、部下との相性が悪い」人間関係が原因による退職
退職理由の中で最も多かったのが「上司、部下との相性が悪い」でしたね。
仕事がデキる管理職の方々も人間関係に一番悩まされているということです。
どんなに仕事がデキても、たまたま所属した部署の同僚と上手くコミュニケーションが取れなければストレスが溜まるばかりです。
私が過去見てきた中間管理職の方もこの人間関係で非常に苦労して最後には退職された方がいました。
非常にまじめな方だったのですが、上司と部下の板挟みに耐えられなかったようです。
退職した人は元々課長だったのですが、上司である部長はすぐ隣に居るのにメールでしか部下に指示をしないコミュニケーションが苦手な方でした。
部下は十数人いたのですが、若手ばかりで都度指示をしなければ仕事にならないレベルの人材ばかり・・・中には、度々遅刻したり、無断欠勤したりする問題児も含まれていました。
コミュニケーションがとれない上司からの指示を部下に伝えて、業務が分からない部下に明確な指揮命令を行って、さらに何回指示をしても理解できない部下がいたりと、1日中上司部下のコミュニケーション間を取り持ち、不平不満も全て課長へと集まっていたため、最後にはノイローゼ気味になり、最終的には退職されてしまいました。
「残業過多」管理職になると残業代が出なくなる
管理職になると、残業代が出ません。何十時間働いても超勤だと1円にもならないのです。
一般社員だと残業すればするほど多く給与が入ってくるため、残業へのモチベーションも上がりますが、残業をいくらしてもお金にならないのであれば、仕事をするモチベーションも上がりません。
管理職には超勤手当が出ないことを良いことに会社は管理職を働かせることがあります。
ひと昔前に「名ばかり管理職」が問題になりましたよね。
これは元々残業が多い従業員を管理職に昇格することで基本給を少し上げるだけで残業代はカットできるため、結局給料の総額を低くすることを目的に行っていたのです。
今ではこのようなケースは少なくなったとはいえ、無くなってはいません。
また、たとえ残業代が出たとしても、月に100時間以上もの残業があったりすると体力的にも精神的にもしんどいですよね。
中間管理職は部下に指揮命令するだけではなく、実務も抱えている人が多いことから残業時間も必然的に多くなる傾向にあります。
今は働き改革が推進されていますが、どこの会社もまずは一般社員の業務改善最優先だと思いますので、逆に管理職は大変になっている職場もたくさんあるのです。
「仕事によるプレッシャー」で責任に押し潰される
プレッシャーに耐えられなくなって辞める人も非常に多いです。
役職が付くと、会社内である程度の権限を与えられるはずです。
係長だと10万円までの投資に関する権限を与えられたり、それが課長になると100万円になったり、会社の規模によっても異なりますが、自分の判断で実施できることがだんだん増えていきます。
最終的に自分が承認しなければならないことは全て自分の責任になってしまうのです。
中間管理職の権限はまだ大きくはないとはいえ、自分のミスだけではなく、部下のミスも自分にのしかかってきます。
使えない部下が居る場合にはなおさら苦労するでしょう。
中間管理職は忙しいため、部下が持ってきた書類全ての端から端まで目を通すことはおそらくできないはずです。
その中で、部下が単純なミスを犯していて、その事が原因で会社に損害を与えてしまうことがあると、全て承認者の責任になってしまうのです。
これは管理職の宿命なのですが、部下のミスとはいえ、素直に自分の責任だと受け入れがたい気持ちも少しはありますよね。
部下が優秀であれば問題ないのですが、使えない部下が多ければ多いほど大変になります。
もちろん管理職は部下を育てる義務があるため、部下を育て上げれば問題ないのですが、何回同じを事を言っても覚えなかったり、そもそも言うことを聞かない部下もいたりするため、これを改善するのはかなり骨が折れるんですよね。
その他の退職理由
他の退職理由としては
- 海外勤務になったが、その地域の暮らしに耐えられない
- 国内転勤が非常に多い
- キャリアアップのための転職
- 他社からの引き抜き
等々、退職理由としては色々ありました。
無理して続けると精神疾患の原因となり得る
責任感が強い人程、自分が居なくなったら仕事が回らなくなる。周囲に迷惑がかかると、なかなか退職することに決心がつかない人が多いです。
マジメがゆえに、精神疾患にかかるまで頑張り、最終的に会社に来れなくなるような状態になるまで辞めずに会社に来ている方もいました。
精神疾患というのは「うつ病」や「適応障害」のことです。
これらの疾患になってしまった場合には会社に来るのが非常につらくなります。
家ではなんともないので、いざ会社に行こうとすると、暗い気分になったり、吐き気がしたりします。
と思われるかもしれませんが、精神的な疾患は身体的にも以上を及ぼすのです。
ちょっと気持ちを整理したところでどうにもならないからこそ病気として診断されるのです。
一度精神疾患にかかると、なかなか職場復帰できません。
特に、環境が変わらない同じ職場への復帰となると、かなりの時間がかかってしまいます。
自分自身の頑張りと会社の協力があれば完治できますが、一筋縄ではいきません。
このような精神疾患にかからないためにも、早めのギブアップも重要なのです。
あなたもそう思うかもしれませんが、意外とそんなことはないのです。
誰かひとり抜けても多少のことはフォローできるものです。
確かに周囲は少し大変になるかもしれませんが、今までの仕事が誰か1人にいくわけではなく、分散されるはずなので思っているよりも負担にはならないことがほとんどです。
もしあなたが精神的には耐えられない、でも
「辞めたいけど辞められない」
と思っている場合は、是非辞めることを選択してください。
精神疾患にかかる方が逆に迷惑をかけることもあります。
頑張り過ぎずに、時には自分のために休憩をとってあげてください。
役職経験者は高年収の転職先が見つかる
一度管理職になった方は、市場価値がグーンと上がります。
さらに管理職経験が長ければ長い程市場価値は良くなります。
企業によっても管理職への階段が厳しいところとそうでないところは分れるかもしれませんが、世間一般的には管理職には限られた優秀な方しかなれないというイメージがあります。
誰でもなれるわけではないことから、管理職経験がある人材はどこの会社も非常に欲しいのです。
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まとめ
ここまで書いてきたように、課長や係長といった中間管理職のような役職は非常に辛く、大変な仕事をしなければなりません。
体調を崩すことも少なからずあります。
そんな時には、無理をせず、今の職場で耐えられそうになければ、素直に転職活動をしてみるのも良いと思います。
管理職経験者であればキチンと転職先を選定すれば、かなり良い待遇、年収の就職先が見つかるはずです。
役職経験者であれば、会社によっては年収1,000万円以上を確約しているところもあります。
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