今の職場が原因でうつ病になってしまうと、仕事に行く時には体が動かなかったり、頑張って出社しても仕事がうまくいかないという悪循環におちいってしまいます。
出社しようとすると
などと考えてしまうのではないでしょうか。
私もうつの時がありましたが、朝起きて会社に行こうとすると吐き気がしたり、出社途中で泣きそうになったこともありました。
私はぎりぎり出社出来ていましたが、症状が重い人は、出社しようと頑張っても体が動かないという人もいるはずです。
うつ病の原因となった職場では正直、治療は進みません。
うつ病になった私の同僚たちも、せっかく職場復帰してもほとんどの人がうつ病を再発してしまいました。
そうならない方法はやはり環境を変えることです。
つまり、転職するということです。
単純に転職するだけでも良いのですが、うつ病に理解のある会社の方がなお良いでしょう。
それでは、どのように転職すれば良いのか、うつ病に理解のある会社とは何なのか、うつで会社に行けない人向けにもう少し詳しく解説していこうと思います。
うつで出社できない時にする3つのこと
あなたがうつ状態になってしまうと、いつも通りに仕事ができなくなってしまいます。
そうなった時には以下3つのことを行うのが良いでしょう。
<環境を変えるためにすべきこと>
- 会社へ休職申請をする
- 転職活動をする
- 退職後は就労移行支援を活用する
会社へ休職申請をする
出社しようと頑張っても会社に行けないのだから、これはもう仕方がありません。
休職の申請をするしかないでしょう。
身体に鞭打って出社させたところで、仕事もうまくいかないのではないでしょうか?
- ケアレスミスが多発する
- 上司や同僚の声が頭に入らない
- 机の上が片付けられない
- 自分の身だしなみが整えられない
- 少し前に何の仕事をしたか忘れている
- 吐き気がする
など、無理に出社したところでよりうつ病が悪化する原因が増えるだけです。
まずは休職をして治療に専念することが重要です。
しばらく休職すると体調は回復してくるとは思いますが、仕事復帰は非常にハードルが高いです。
会社側があなたのことを考えて全く別の職場に異動をさせてくれるのであれば良いのですが、そんな会社はほとんどありません。
また、休職後の仕事復帰先がうつ病を発症する原因の職場になってしまうと、ほぼ確実にうつ病が再発します。
私が過去経験してきた職場でも、うつになった従業員が休職前の職場へ仕事復帰してしまうと、ほぼ全員うつ病が再発してしまいました。
そうならないように、休職中に対策を打つ必要があるでしょう。
職場環境を変えるために転職活動をする
今の仕事がうつ病となった原因ならば環境を変える必要があります。
休職をさせてもらえなかったり、休職から仕事復帰となる際、うつの原因となった職場への復帰となりそうなら転職するのがベストな方法です。
休職中だろうと、転職活動を行うのは全く問題ありません。
ただ、あなたの会社の上司や同僚はあなたがまた復帰してくれるだろうと思っているので、会社の人たちには休職中に転職活動をしていることは黙っておきましょう。
しかし、うつ病の治療をしながらあなたに合った求人を探したり、自分で応募して採用選考を受けうるのは正直つらいかもしれません。
それならあなたの転職活動をプロにサポートしてもらいましょう。
転職エージェントというサービスを利用するとあなた専属のキャリアアドバイザーが付いてくれて、求人の紹介から採用選考、入社待遇交渉まで最初から最後まで徹底サポートしてくれます。
しかも完全無料で利用することができます。
なので、とりあえず登録だけしておいて全く利用しなくてもOKなのです。
これは、求人を掲載している企業側が求職者の代わりに費用を負担していることから可能となっている支援サービスです。
楽して転職活動が出来るのに、あなたが自分で求人を探すよりもあなたに合う職場が見つかる可能性の高い有用性の高いサービスなのです。
転職エージェントの中にも色々とあり、保育士専門、エンジニア専門など、業界や職種に特化した転職エージェントがあります。
あなたの就きたい仕事内容が決まっているのであれば特化型の転職エージェントを利用すべきでしょう。
キャリアアドバイザーの仕事内容への理解力が段違いですからね。
特に希望の業界や職種がなく、給料などの待遇で転職先を選びたい場合には大手転職エージェントを活用しましょう。
また、障がい者特化の転職エージェントもあります。
うつ病に理解のある職場に就きたいのであれば障がい者特化型転職エージェントを利用するものおすすめですよ。
退職した後なら就労移行支援を利用する
退職をした後なら就労移行支援という障害や病気を持った人向けの福祉サービスを利用することもできます。
単なる就職活動のサポートをしてくれるだけではありません。
次の会社へ入社した時に即戦力になれるように様々なスキルを身に付けるための訓練プログラムを受けることができます。
<就労移行支援サービスで採用している訓練プログラム例>
- 基本PCスキル(ワード、エクセル、パワーポイント)
- ストレスマネジメント
- ビジネスマナー
他にも、より専門的なスキル習得ができるプログラミングや簿記、英語や中国語スキルの訓練プログラムなどを用意してあったりします。
また、就労移行支援には就職先の企業を紹介してくれるところもあります。
あなたの症状に合わせてうつ病に理解のある職場を紹介してくれるため非常に安心です。
専門的なスキルを身に付けながら自分に合った職場を探したいなら就労移行支援は強力なサポートをしてくれるはずです。
ただ、転職エージェントとは異なり、前年の世帯収入額によっては利用料金がかかるところはデメリットです。
就労移行支援を利用している人の9割は無料で利用できているため、料金がかからない確率の方が高いですが、料金については自治体よっては異なります。
利用したい就労移行支援に聞いてみるのが一番早いですね。
まとめ
うつ病で仕事に行けない程の状態になってしまったのであれば、仕事復帰後に同じ職場に居続けるのは本当によくありません。
うつ病が悪化したり再発する可能性はめちゃくちゃ高いです。
うつ病が再発した上に、さらに自分の体調が悪くなったり、自殺を考えるようになってしまったらそれはもう一大事です。
そうなる前に、転職エージェントや就労移行支援サービスを利用してあなたのうつ病が悪化しない次の職場探しをしましょう。
会社を辞めるのは決して悪いことではありません。
最も大事なのはあなたの健康です。
それを害するようなブラックな職場はさっさと見切りをつけて退職してしまいましょう。
もし退職を強くひきとめられてなかなか辞められない時は、退職代行サービスというものもあります。
最終手段とはなりますが、あなたの身体や心が壊れる前に退職代行を利用してでも退職してしまいましょう。