今は十数年前とは時代が変わりました。
コンプライアンス(法令順守)が重要視されて、ひと昔前には普通に行っていたような言動もセクハラ、パワハラとして問題視されるようになりました。
会社の中で下ネタで周囲を笑わせようとするお調子もののおっさんは若い女の子からセクハラと言われます。
部下に失敗を叱責するために大声張り上げて叱ろうものならパワハラ認定されてしまいます。
特に昭和より前に生まれた世代だと時代の変化についていけてない人もいるのではないでしょうか?
しかし、そんな時代の流れについていけない人は今後円満に働いていくのは難しいでしょう。
ということで、今回は部下や後輩にイライラして叱責する時などにパワハラとならないような方法を考えていきたいと思います。
どのようなことでパワハラと言われるのか
そもそも、最近はどんなことが起きればパワハラと言われてしまうのでしょうか?
これは非常に難しいです。
ここからパワハラ!という線引きが簡単にはできないんですね。
ちょっと注意しただけで
と感じる人もいれば、どんなに大声で説教しても
と我慢できる人もいます。
正直相手の感じ方次第なところもあるのです。
しかし、そこをうまく調整してパワハラにならないようにしていかなければなりません。
これは会社、職場の中で立場が上の人になればなるほど気を付けなければならないでしょう。
ちなみに、具体的にパワハラとなる事象は以下のようなことがあります。
<パワハラになり得ること>
- 部下や後輩のミスを叱責する時に手を挙げる
- 部下や後輩のミスを叱責する時に大声を張り上げる
- 部下や後輩の叱責をネチネチと責め続ける
- サービス残業を強制する
- 長時間残業を指示する
- 休日出勤を強制する
- 有給休暇をとらせない
- 飲み会への参加を強制する
- 膨大な量の仕事を押し付ける
ほんの一例にはなりますが、このようなことがパワハラとして問題になることが多いです。
部下や後輩に叱責する時に手を挙げてしまえばパワハラになるのは仕方ないところですが、ネチネチと注意するだけでもパワハラと感じる人はたくさんいます。
また、業務が忙しい時に長時間の残業を指示するだけでもパワハラと受け取られかねないのが時代の流れです。
昔は深夜残業なんて当たり前だったのが今は違うということですね。
仕事よりもプライベートを重視する人たちが増えているのです。
それでは、一体どのようにすれば相手にパワハラと感じさせずに仕事をしていくことができるのでしょうか?
パワハラにならない叱り方や業務命令の仕方とは
相手にパワハラと感じさせてしまうということは、つまり仕事を通じて相手に嫌な想いをさせてしまうことだと認識しましょう。
相手のミスを指摘して叱らなければならない時は必ずありますし、相手が早く帰りたい時にどうしても残業して欲しい時などは必ずあります。
そんな時に相手に嫌な想いをさせずに叱責したり業務命令したりというのはとても難しいとだとは思います。
それをどうにか相手を不快にさせずに伝えなければならないのです。
あなたの伝え方や態度によってかなり印象は変わるはずです。
あなたの方が上の立場だからと言って偉そうに、相手が言うことを聞くのが当たり前のように叱ったり、業務命令をしてしまうと、部下や後輩は良い気分はしませんよね。
かと言って、部下や後輩に対して下手に出ろということでもありません。
あくまで上司や先輩として振舞いつつ、部下や後輩の気持ちも汲みながら業務のミスを注意したり、残業や休日出勤の業務命令を行うよう心がけるようにすれば良いと思います。
あなたも上司や先輩から一方的にミスについて怒られたり、祝日に用事があるのに業務の都合で
と言われたら腹が立ちますよね?
一方的な言い方ではなく
相手をフォローするようなことを枕詞にすればかなり印象は変わります。
例えば、部下や後輩のミスについて叱るのであれば
と相手のミスも少しは肯定しつつ注意を行いましょう。
間違っても
のように強く全否定しないでください。パワハラと感じてしまいますし、プレッシャーが強すぎて逆に他のミスを誘発します。
このような叱り方は悪循環の原因となり、部下や後輩の精神的な病気の発端にもなりかねません。
また、休日出勤や急な残業を指示する時にも相手に申し訳ないと感じていることを表しましょう。
くれ!
というように相手にも用事があること前提で依頼をするようにしましょう。
あなたの立場が上だからと言って、当然のように
のような頼み方だと協力する気がなくなります。
自分が上司や先輩だから当然休日出勤や残業の指示を出してもよいという考え方は捨てましょう。
あくまで相手も同じ立場の人間であり、業務をお願いしているという認識を持ちましょう。
でなければ、今の時代の流れに置いていかれることになりかねません。
と、簡単に言っても結構難しいですけどね・・・
パワハラ認定されて会社に居づらくなってしまった時の対処法
職場で気を付けていたとしても、ちょっとした言動で部下や後輩からパワハラとして訴えられてしまうかもしれません。
あなたが気を付けていても相手がパワハラと感じてしまうと、もうパワハラなってしまうんですよね・・・
会社もあなたの言い分を聞いてくれるでしょうが、言い訳したところで相手はパワハラと感じてしまっているので、少なくともあなたに責任はあると思われるでしょう。
こうなってしまうと、あなたと訴えた相手は同じ部署、職場で働くことは難しくなり、どちらかが異動することがほとんどです。
異動することになっても、今の部署に残ることとなっても、結局周囲の誰かはパワハラによるトラブルが生じたことを知っている人はいます。
これは後々仕事をしていく上でかなり面倒です。
仕事がやりづらくなることは確実で、あなたの評価にも影響します。
なので、仕事がしづらい職場に居続けるよりはもう転職してしまった方が何倍も楽になれるでしょう。
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まとめ
今のあなたよりも立場が低い人に説教をしたり、残業や休日出勤などの業務指示をする時には、とにかく言い方、あなた自身の態度に気を付けましょう。
立場が上だからと言って、王様が家来に指示をするような言い方ではダメだということです。
そんなことしてるわけないと思っている人でも、部下や後輩からすると
と感じているかもしれません。
今一度あなたの部下や後輩とのやり取りを思い返してみましょう。
少しでも部下や後輩が嫌そうな顔、不満な顔をしている時があるのならあなたの態度が偉そうだったりきつすぎる可能性があります。
そんな時には、相手をフォローする、思いやるような枕詞を頭につけてコミュニケーションをとるように心がけてみてください。