仕事、職場が原因で適応障害になると会社へ出勤するのにも苦労します。
会社に行きたくなくなるのはもちろんですが、感情が制御できず泣いてしまったり、会社へ行こうとすると吐き気がしたりと体調に大きく影響します。
頑張って仕事に行こうとすればするほど回復が遅くなっているのではないでしょうか?
私も過去うつ状態で、頑張って仕事に行けば行こうとするほど体調が悪くなっていました。
私の同僚も適応障害になっていた人はたくさんいましたが、病気になった原因の職場に頑張って出社していた人は結局完治できない人が多かったです。
この記事では、適応障害が治らなくて悩んでいる人に向けて、どのように行動していけば良いのか解説していきます。
※すぐに今の職場環境から抜け出したいならこちらの記事をご覧ください。
目次
適応障害はうつ病よりも軽いと思い込んでは治らない
うつ病と適応障害はよく似た病気です。
よく適応障害はうつ病よりも症状が軽い、うつ病の前段階が適応障害という話を耳にしますが、そんなことはありません。
適応障害でもかなり思いうつ状態になっている人はたくさんいます。
最も大きな違いは以下の通りです。
- 適応障害
病気になったきっかけがはっきりしている。同僚にいじめられたり、上司から理不尽に怒られたりして適応障害となる。 - うつ病
病気になったきっかけが良くわからない。人間関係のトラブルや仕事のストレスが積み重なるとうつ病になる。
このように、症状の重い軽いではないのです。
適応障害と言っても、症状の重い軽いは人それぞれです。
症状が重い人は、もう会社に出社することすらつらいと感じているのではないでしょうか?
症状が軽くても、頑張って出社しているうちに段々と体調が悪くなっていませんか?
症状が悪化してからだと治療にも時間がかかるため、出来るだけ早く対処すべきでしょう。
適応障害が治らないなら異動の申請をしてみる
適応障害が治らないのはおそらく発症した原因の職場へ今も通い続けているからでしょう。
人間関係に悩んでいませんか?
仕事がつらくありませんか?
そのまま同じ職場に通い続けると症状はどんどん悪化していくはずです。
私の同僚にも適応障害になった人はたくさんいましたが、みんな同じ職場で働き続けることはできませんでした。
どんどん体調が悪くなり、最終的には休みがちになったり、急に来なくなってそのまま退職したりというケースばかりでした。
しかし、適応障害になったことをきっかけに、異動になった人はどんどん体調が良くなっていく人ばかりでした。
私も異動に助けられたうちの一人です。
と非常に驚きました。
異動させてもらえるかどうかは会社の判断次第なので、運に任せるところもありますが、異動を希望するだけしてみてはどうでしょうか?
異動がダメなら休職を申請してみる
異動の希望をしたけど承認されなかったり、異動まですごく長い期間待つように言われてしまうと、会社はあなたの治療に積極的/協力的ではないということが分かります。
そんな会社だとあなたが頑張って働き続けたところで体調は良くなっていかないでしょう。
それなら、次の手段として、休職を申請してみましょう。
このようにあなたの症状を治して即戦力で働ける状態の戻すためにも休職の希望を出しましょう。
しばらく会社に行かないと確実に体調も良くなります。
しかし、要注意なのは、だいぶ体調も良くなってきていざ職場復帰となった時です。
その時に前と違う職場へ復帰するのであれば問題ないのですが、適応障害の原因となった職場への復帰を命じられると再発する可能性がすごく高いです。
おそらく、職場復帰初日から、
という状況になってしまうことも考えられます。
せっかく休職して体調が良くなったのにまたすぐ症状を悪化なんてさせたくないですね。
適応障害を治すために退職/転職も考えてみる
今の会社だと職場環境が変わる可能性が低いのであれば思い切って退職/転職することも考えましょう。
世の中には今あなたが働いている会社以外にも星の数ほどの会社があります。
嫌な想いをするような職場に無理していく必要は全くないのです。
おそらく、転職にあたって不安に思うことは以下のようなことなのではないでしょうか?
- 給料、待遇が今より下がらないか不安
- 適応障害だから転職を成功させる自信がない
- そもそも転職活動をどうやって良いか分からない
このような悩みを抱えているのであればおすすめな転職方法があります。
それは、プロに頼ることです。
転職活動のプロがサポートしてくれるサービスは誰でも完全無料で利用できるため、このサービスを利用しない手はないのです。
適応障害を治すためのおすすめ転職活動方法とは
適応障害を抱えながら転職活動をするのが不安な人は転職活動のプロがサポートしてくれる「転職エージェント」や「就労移行支援」というサービスを利用するのがおすすめです。
それぞれについて詳しく解説していきます。
転職エージェント利用する
転職エージェントとは転職活動のプロであるキャリアアドバイザーが内定をもらえるまでサポートしてくれる支援サービスです。
誰でも完全無料で利用することができます。
詳しくは以下の記事でも説明しています。
あなたに合った求人の紹介から、採用試験の対策、面接訓練や待遇交渉など、どんなことでもあなたの手助けをしてくれるのです。
大手転職エージェントを利用するのも良いのですが、もしあなたが障がい者手帳を取得できるのであれば、障害者の支援に特化した転職エージェントを利用する方がよりおすすめです。
適応障害だと障害者手帳の発行は正直難しいですが、うつ病や統合失調症という診断をされると精神障害保健福祉手帳という障がい者手帳の一つを取得することができます。
精神的疾患になってからの期間が長い人が対象になります。
この手帳を持っていると、障害者専門の転職エージェントを利用することが出来るようになるんですね。
症状に合わせた支援をしてくれて、紹介してくれる求人も適応障害などの病気や障害に理解のあるところばかりなので安心して転職活動をすることができます。
もし手帳を取得しないのであれば通常の転職エージェントでもしっかりとサポートはしてくれるので、利用しないよりは利用する方が絶対良いです。
就労移行支援を利用する
障害や病気を持った人専門にサポートしてくれる就労移行支援という福祉サービスを利用するのもおすすめです。
この福祉サービスは前年の収入によって利用料が変わってきます。
利用者の9割は無料で利用できているので、利用料はそこまで心配する必要はないかもしれません。
また、就労移行支援では主に以下のようなサポートをしてくれます。
- 適応障害の症状に合わせた最適な就労サポート
- パソコンスキルやビジネスマナースキルの習得訓練
- 専門スキル習得訓練(簿記、外国語、プログラミングなど)
- 適応障害に理解のある就業先の紹介
- 採用選考書類作成のアドバイスや添削
企業ごとの面接対策、模擬面接トレーニング
このように、就職、転職するための手厚いサポートをしてくれるのです。
再就職に必要な色々なプログラムを受けることとなるため、就労移行支援では事業所へ通う必要があります。
つまり、働きながらの利用はできなくなっています。
一度会社を辞めて、じっくり再就職活動をしたいという人におすすめです。
会社を辞めないで転職活動をしたいという人は先ほど紹介した転職エージェントを利用する方が良いでしょう。
就労移行支援の事業所は見学することも可能なので、通える距離に事業所があるのであれば、足を運んでみると良いです。
一度見学した後に入所するかどうかじっくり考えるのが良いですね。
まとめ
世の中には適応障害を軽く考えている人が多すぎます。
うつ病はという言葉はかなり有名になりましたが、適応障害ってまだまだ知られてないですしね。
あなたの会社の上司や同僚も
みたいに思い込んでいる人もいるかもしれません。
そんな職場に通い続けてもあなたの症状は良くなっていかないはずです。
それなら、なんとか自分の力で職場環境を変えて、適応障害を確実に治していった方が絶対に良いです。
真面目な人ほどかかる病気なので、頑張りすぎず、ある程度のところで逃げ出すことも大事だと思います。
たまには頑張らないことを頑張ってみるのも良いと思いますよ。