働き方改革が施行されて、大企業をはじめとして段々と無茶な働き方をさせてはならないという意識が高まっています。
しかしながら、人手不足によってまだまだ過剰な残業をさせていたり、サービス残業が当たり前になっていたり、ブラック企業と言わざるを得ない会社はたくさんあります。
そもそもブラックな企業を作り出してる要因は何なのでしょうか?
「企業の風土や体質」と言ってしまえばそれまでですが、その風土や体質を作り上げているのは企業に働いている「人」なのです。
つまり、企業で働く人達の考え方さえ変えることが出来れば段々と企業の体質は変わっていくはずです。
では、なぜそう簡単にブラックな企業は無くならないのでしょうか?
目次
ブラック企業に入社した社員もブラック化する
そもそも、運悪くブラック企業に入社してしまった人はその会社の仕事に耐えながら仕事をすることとなります。
ブラックな体制に耐えられなかった社員はすぐに辞めていくでしょうが、実は辞めて正解なのです。
と、こんなやりとりがあった場合、上の「同僚」さんはブラック社員化している可能性大です。
毎月100時間以上の残業(法定的にはアウトです!)をさせているようなブラック企業に耐えられず辞める人の精神が本来は正しいのです。
これを、「毎月100時間が普通」という考え方になっているとするならば、ブラック会社脳になってきている証拠なのです。
精神が鍛えられたのではなく、ブラック企業の考え方を受け入れてしまっただけだと思います。
このようにブラック企業の考え方を受け入れてしまった人は、ブラックな働き方が普通だと思い込んでしまうため、自分が辛い働き方を続けるだけではなく、新入社員にもその働き方を強要してしまいます。
というようなおっさん/おばちゃん上司に限ってブラック社員の可能性が高いです。
「今まで自分も我慢してきたんだから、おまえも我慢しろ!」
「新人なんて仕事がデキないんだからサービス残業して当然だ!」
という自分が嫌な思いをしたことを強要するような上司/先輩はブラック以外のなにものでもありません!
ブラック企業は自然とブラック社員を生み出します。
あなたも自分がブラック社員になっていないかどうか振り返ってみてください。
確かに新入社員の中には本当に我慢強さがなかったり、仕事の進め方が下手で自分のせいで残業時間を増加させている問題社員もいます。
しかし、ほとんどの新入社員に対して「根性がない」とか「気合が足りない」とか「仕事は自分で覚えるもんだ」という風に指摘している人はほぼブラック社員化している可能性大なのです!
入社してからブラック企業に変わった場合はまだマシ
今まで残業時間も少なく、週休2日はキチンととれていてサービス残業なんて全くなかった企業が急にブラック企業に変貌してしまうことがあります。
主な原因は社長の交代です。
会社に最も影響力を及ぼす人物が変わり、いきなり休日出勤が当たり前等の企業体質になってしまうことも珍しくありません。
ただ、その場合には周囲にブラック化する前の会社に長く従事していた従業員がたくさんいるはずなので、相談したり会社の体制について愚痴を言い合ったりできます。
実はこの誰かに愚痴を言って共感してもらうということは非常に重要なのです。
自分1人で抱え込んでしまうと、うつ病等の精神疾患の直接的な原因になり得るからです。
不満を発散させることが出来る同僚がいることで会社がブラック化してもある程度は我慢できますし、ブラック企業の考え方に毒される可能性も下がります。
さらにはブラックな考え方に反対する従業員同士が協力して労働組合などを立ち上げて抵抗することも可能なのです。
ブラック企業に新入社員として入社した場合が一番辛い
社員本人にとって最も辛いのが、入社した企業が既にブラックだった場合です。
社歴が長い周囲の上司、先輩、同僚のほとんどがブラック社員となっている可能性が高いからです。
相談したり愚痴がこぼせる相手もおらずにひたすらブラック企業の働き方に慣れていくしかありません。
ブラック企業で仕事をし続けるためには、それが当たり前だという考え方になるしかないのです。
ブラックと言われる会社のほとんどはキチンとした教育制度なんて導入していません。
いきなりやらせてみて、出来なかったら酷く叱責する、デキない社員にはパワハラも当たり前というところがほとんどでしょう。
そんなブラック企業で働き続けた結果、その会社に適応する前に、働く上で何よりも大切な自信無くなり、提案力、発想力、自発性がどんどん喪失してしまいます。
結果、うつ病となってしまい、会社に復帰できずに退職し、退職後も完全に治るまでにかなりの時間を要することとなります。
気合/根性論を掲げている会社は要注意!
公式サイトや求人広告などでハイテンション気味に「気合!根性!」といった謳い文句で宣伝している会社は要注意です。
ブラック企業の会社は利益の目標を達成させるために「根性論」を良く用います。
本来物事は根性論だけでは解決しないことが多いのですが、とても多くのブラック企業が精神論を語り、過大なノルマを課しても根性でどうにかしろ!というような無茶な指示が出たりします。
全ての会社がこの事例に当てはまるわけではありませんが、「根性論重視」の会社は大体無茶な業務量やノルマを課せられて、こなせなければサービス残業でどうにかしろ!という会社が多いため、就職/転職活動をする際には注意しましょう。
まとめ
結局、まだまだ日本にはブラック企業が散見しているというのが実態です。
就職/転職活動をする際にどんなに気を付けたところで運が悪ければブラック企業に入社してしまう可能性はあります。
また、一つの企業の中でもホワイトな部署、ブラックな部署に分かれているところもあります。
もしあなたがブラックな企業に入社してしまった場合にはブラックな働き方を受け入れるしか仕事を続ける道はありません。
既にブラック企業に従事していてブラック社員として問題なく働いている人は良いと思いますが、企業の体質にまだ不満、不安を感じていたり、過大なストレスを感じているのであれば、退職を検討することをお薦めします。
という人でも転職エージェントに一度相談してみると良いでしょう。
エージェントは転職のプロでもあり、たくさんの企業も見てきているためブラックな会社も見てきているはずです。
今の会社の実態について相談するだけでも現状が普通なのか異常なブラック企業なのか分かり、転職するかどうかを判断する材料になるはずです。
無難に大手の転職エージェントを使うのであればdodaやリクルートエージェントがあります。
また、あなたの働いている業界に特化した転職エージェントも存在すると思います。
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大手の転職エージェントであれば当たりさわりないアドバイスが聞けますが、業界特化の転職支援ではもっとも踏み込んだアドバイスを聞くことが出来ます。
どこも転職する気がなくても相談に乗ってくれるため、一度訪ねてみることをお薦めします。